最近はニュースで高齢者による車の事故などがよく報道されています。
若い頃は運転に自信があった人でも、年を取ると判断力や反射神経がどうしても鈍くなってしまうと言われています。
70代を過ぎて80歳にもなると、もう免許を返納して運転をやめてもらった方が家族としては安心ですよね。
そこで今回は、80歳のおじいちゃんやおばあちゃんの運転のやめさせ方のポイントを1つずつ詳しくまとめてみました。
お互いに納得して気持ちよく運転をやめてもらう方法を見つけてくださいね♪
80歳高齢者の運転のやめさせ方 ポイント①高齢者による事故の話をしてみる
80歳を過ぎた高齢者のおじいちゃんやおばあちゃんに運転をやめさせる方法としては、テレビのニュースなどで報道される高齢者による交通事故の話をするのが良いかもしれません。
あまり具体的に事故の状況などを話す必要はありませんが、高齢になると若い人よりもリスクが高くなるということを認識してもらうことも大切です。
「これは他人事じゃないんだよ」とゆっくり分かりやすく話すのがポイントですね。
ただし今まで大きな事故をしたことがないおじいちゃんやおばあちゃんは、「自分に限って事故なんてするわけがない」と考えている人も多いはずです。
運転技術に自信を持っている時は、「もう年なんだから」と一方的にプライドを傷つけないように、「万が一のことがあったら心配だから」とソフトな言葉を選ぶと素直に聞き入れてくれやすいですよ。
80歳高齢者の運転のやめさせ方 ポイント②自主返納によるメリットを伝える
また免許を自主返納するメリットを伝えてみるのもおすすめですよ。
例えば県や市町村などの自治体によっては、免許を自主返納した高齢者に対して飲食店の電車やバスの利用料金の割引や、飲食店の割引チケットなどの特典が設けられているところも多いです。
マイカーに乗れなくなることで不便を感じることを考慮してこのような制度があるんですね。
おじいちゃんやおばあちゃんも、このメリットを知れば少し前向きに運転をやめることを考えてくれるかもしれません。
他にも地域によって色々な特典がありますので、興味のある方はぜひ役所などに問い合わせてみてください。
80歳高齢者の運転のやめさせ方 ポイント③運転免許の代わりになる証明書があることを教えてあげる
高齢者の中には「運転免許を返納すると身分証明書がなくなるから不便になる」と不安を感じている人もたくさんいます。
運転免許は顔写真がついているため、マイナンバーカードなどと同じく身分証明書としては確かに便利です。
しかし実は高齢者が運転免許を自主返納すると、免許証の代わりに身分証明書として使える「運転経歴証明書」というものを発行してもらえるのをご存知でしょうか。
もちろん公的な書類なので、さまざまなシーンで活用することができます。
免許証を手元に持ったままの場合は、つい「ちょっとそこまで」「天気が悪い日だけ」などと運転したくなることもあると思いますが、免許証を返納してしまえばそのような心配も不要ですよ。
この「運転経歴証明書」は免許を返納してから5年以内しか受け取ることはできませんので、申請するタイミングや期限に注意してくださいね。
80歳高齢者の運転のやめさせ方 ポイント④生活をサポートすると提案する
また80歳を過ぎて高齢になると、買い物や通院などで車を頻繁に使うというケースもあります。
都会なら電車やバス、タクシーなどがマイカーの代わりに使えますが、田舎の方だとなかなか難しいですよね。
「運転をやめると移動が困る」という場合は、「その後の生活をサポートするよ」と提案するのも1つの方法ですね。
一緒に暮らしている場合は「どこか行きたい時は言ってね」と声を掛けるのも良いですし、別々で暮らしている時は顔を見に行った時に必要な買い物や用事を一緒に終わらせるのも良さそうです。
遠く離れて暮らしている時は、ご近所さんやお友達などに「困っていることがあったら助けになってあげて」と頼んでおくと安心ですよ。
おじいちゃんやおばあちゃんがお友達と出かける時などは、免許を返納することで受けられる公共交通機関の割引などを利用すればOKです。
車の運転をやめることで意外とよく歩くようになり、運動量が増えて健康的になるかもしれませんね!(笑)
80歳高齢者の運転のやめさせ方 まとめ
80歳を過ぎた高齢者の運転のやめさせ方についてご紹介しました。
長く車を運転してきたおじいちゃんやおばあちゃんにとって、免許を返納するのは大変なことです。その気持ちをきちんと理解して寄り添ってあげた上で、ぜひ優しく説得してみてくださいね。