自分に経済力があったり、親に十分な財産や貯金がある場合は何も心配ありませんが、そのような恵まれた環境の人ばかりとは限りません。
今回は「親の介護費用を出さないのはアリなのか」「お金以外で何か親孝行できることはあるのか」について一緒に考えていきたいと思います。
親の介護費用の件で悩んでいる方のために少しでも参考になれば幸いです。
親の介護費用を出さないという選択
親が介護状態になるといろいろお金がかかります。
施設に入所するなら施設費や食費、リハビリの費用や器具のレンタル費、自宅で介護するなら親が暮らせるようにバリアフリーのリフォーム費用なども考えなくてはいけません。
介護保険を利用するとしても、その費用を負担するのは大変です。
親の面倒をみたくてもお金に余裕が無くて介護費用を出さない、または出せないという人も決して少なくありません。
このような場合は、基本的に生活保護などの相談に赴くことになります。
親が介護状態で自分で相談できない場合は、代理で子供が申請することも可能です。
親と生計を一つにしている場合は子供の収入や貯蓄なども審査の対象になりますが、生計を別にしている場合や親の収入や貯蓄が無い場合は申請が通りやすいと言われています。
自分が生活するのに精一杯で親の介護費用まで出せない時は、無理をして自力で何とかしようと考えると心身ともに疲れ果てて共倒れになってしまう恐れもあります。
十分な経済力がある場合はもちろん親の介護費用を出してあげることは大切だと思いますが、出せないことを必要以上に恥ずかしく考えることもありません。
介護費用を出さなくても、お金以外でできる親孝行やサポートとは?
介護に関する費用を出すことはできなくても、お金以外でできるサポートはいろいろあります。
真面目な性格の人ほど親の介護費用を出せない事に不甲斐なさを感じてしまい、だんだん親と疎遠になってしまうことがありますが、その時にできることをしてあげるだけで親孝行になりますよ。
例えば、
- 電話をしたりTV電話を繋いで話をする
- 月に何度か一緒にご飯を食べる
- 時間がある時に会いに行く
- 近くに住んでいるなら、時々買い物に連れ出してあげる
- 食事などを届けてあげる
- 家事の手伝いをする
- 一緒に公園にお散歩に行く
- 通院に付きそう
- 親の住んでいる地域のご近所さんなどに挨拶しておく
- 時間や金銭的に少し余裕がある時は外食や旅行に連れて行ってあげる
- 手紙を書いたり孫の写真を送る
いかがでしょうか。
どれも毎日は無理でも時々ならできそうな気がします。
高齢になって体が思うように動かなくなると、家族と繋がりがあると感じるだけで勇気付けられたり、笑顔になれたりするものです。
ちょっと手間はかかりますが、お金をかけられなくても親に寄り添う気持ちを伝えてあげるだけでも十分親孝行になりますよ。
ただしこれは親と良い関係を維持できている場合に限りますね。
さまざまな事情でお互いに複雑な関係になっていて歩み寄れないケースもあると思います。
親に何かをしなくてはいけないと考えすぎて夜も眠れないほどトレスを抱えこんでしまうのもまた問題です。
自分に兄弟や姉妹がいる場合は、誰がどの程度の負担をするかということも考えなくてはいけません。
自分だけが全ての負担を強いられることになると、兄弟や姉妹関係にも深刻な溝が生まれて悪影響を及ぼしてしまう可能性もあります。
そのような場合は、とりあえず親の生活の心配が無いように施設入所の手続きや生活保護の申請だけと割り切って行動するのもアリだと思います。
それだけでも十分子供としての義務を果たしていることになるのではないでしょうか。
親の介護は何年続くかは予測できません。
自分よりも親の方が長生きする可能性もありますし、現状からさらに状況が悪化することも考えられます。
親の介護費用を出さない&お金以外の親孝行について まとめ
親の介護については本当に多くの悩みを抱えている人がたくさんいます。
特に介護費用についての悩みは他人には気軽に話すのは難しいものです。
まずは自分の生活を第一に考えて、可能な範囲で親孝行やサポートの方法を考えてみましょう!