人生100年時代と言われる昨今、生活費の内訳をリアルにシュミレーションして、
老後に備えておくと安心ですね。
夫婦2人での生活費の実態、また老後の生活費が足りないと予想される場合の乗り越え方などなど…これからの人生に必ず必要になってくる情報を満載してお届けしたいと思います。
老後の生活費で重要な老齢年金ってどのくらいもらえるの?
「令和3年度の年金額改定についてのお知らせ」(2021年1月22日付)という厚生労働省が発表した資料によると、標準的な夫婦2人のモデル年金額は月額220,496円。
モデル年金額とは、平均的な収入で40年間厚生年金に加入した夫と、
40年間専業主婦の妻という夫婦の年金額です。
もし共働きであった場合、これもあくまで平均ですが5万前後プラスとなります。
ちょっと少なくない?というのが私の正直な本音です。
子どもが自立したとはいえ、老後は医療費や介護費もかかるだろうし…
もうちょっと欲しいなあ、なんて思っちゃいました。
老後の生活費夫婦2人に必要なリアルな内訳とは?
では老後の生活費が夫婦2人ではどのくらい必要なのかというリアルな内訳をみていきたいと思います。
総務省統計局が公表した「家計調査年報(家計収支編)令和元年(2019年)」によると、
老後の夫婦2人世帯にかかる1ヵ月の平均家計費は27万929円。
その平均支出額の内訳を以下の表にまとめました。
家計項目 | 平均支出額 |
食料 | 6万6,458円 |
光熱・水道 | 1万9,983円 |
住居 | 1万3,625円 |
家具・家事用品 | 1万100円 |
被服及び履物 | 6,065円 |
保健医療 | 1万5,759円 |
交通・通信 | 2万8,328円 |
教育 | 20円 |
教養・娯楽 | 2万4,804 円 |
その他(雑費・交通費など) | 5万4,806円 |
税金関係 | 3万982円 |
合計 | 27万929円 |
さあこの内訳を見てどう思いましたか?夫婦2人で食費が1ヵ月で6万弱ということは
1人3万ちょっと…現状の食費からお子さんの分を抜いた額に見合ってますか?
住居費が1万ちょっと?いやまてうちは賃貸だからもっとかかってる!
な~んて実際の生活費と見比べてみることで、シュミレーションしやすくなりますよね?
さっきは年金だけじゃちょっと足りないなあなんてボンヤリ感じていたものが、
やっぱ足りないじゃん!と現実味が帯びてきたのは私だけじゃないはず。
そこで次は老後の生活費が足りない場合の対処法を解説していきます。
老後の生活費が足りない!?を乗り越える方法
今まではあくまで平均額についてご説明しましたが、ご自身が年金をいくらもらえるのか、まずはねんきんネットやねんきん定期便でしっかり確認してみましょう。
その上でどう見積もっても足りない!もしくはもうちょっとゆとりのある生活をしたい!とお望みならば、以下のような保険や制度を利用してみてはいかがでしょうか?
老後の生活費が足りない場合の備えその①低解約返戻金型終身保険
低解約返戻金型終身保険とは、保険料が通常の保険よりも割安で、
払込期間終了後に解約するとまとまった解約払戻金を受け取れる一生涯保障型の生命保険です。
低解約返戻金型終身保険の解約払戻金を老後の生活費とする、ということができます。
老後の生活費が足りない場合の備えその②個人年金保険
個人年金保険は一生涯保障が受け取れる終身タイプと一定期間のみ受け取れるタイプがあります。
現時点での公的年金の受給開始年齢は65歳ですので、
退職してからの数年間をこの個人年金保険で補填するといったような使い方ができます。
老後の生活費が足りない場合の備えその③個人型確定拠出年金(iDeCo・イデコ)
個人型確定拠出年金(iDeCo・イデコ)とは老後の資金準備を支援するために国が作った年金制度です。
掛け金や年金受け取り時の税金が安くなったり、利息などが非課税なるという優遇措置があります。普通の金融商品よりも節税対策ができ、その分利益のアップが期待できます。
老後の生活費が足りない場合の備えその④つみたてNISA(ニーサ)
つみたてNISA(ニーサ)は長期の積立型の投資ができる制度です。
イデコに比べて税制上の優遇は少ないですが、60歳以降なら積み立てたお金をいつでも引き出せます。老後の急な出費に備えられるというのが大きなポイントです。
その③と④に関しては、あくまで資産運用ですので、プラスになることもあればマイナスになることも。
長期運用することで少しずつ儲けていくという長いスパンでの話になりますので、お近くの銀行のファイナンシャルプランナーさんなどとよくご相談くださいね。
老後の生活費の実態とは!?まとめ
老後の生活費の実態をご覧いただきましたが、いかがでしたか?
ほとんどの方がちょっと心配になったかもしれませんね。
でも利用できる保険や年金制度を利用することで、今から備えをしておくことは十分できますのでご安心くださいね。
また保険や年金制度は老後とても役にたちますが、まずは元気で働くということも選択肢の1つです。老いても社会に貢献できるというのは、なによりも生きがいに繋がるのではないでしょうか?
正直私も老後は不安ですし、その不安を全部解決することはできません。
まずは健康で元気な毎日を過ごすことを大事にしつつ、
将来のために今できることを、無理のない範囲で取り組んでみてくださいね。