親が介護状態になってしまうと、子供である自分はいったいどこまで面倒をみればいいのか悩んでしまいますよね。
でも親の面倒をみることはとても素晴らしいことですが、自分の人生を犠牲にしない選択をすることもとても大切です。
今回は実際に30代半ばで60代の母を介護することになった私の経験から、親の面倒をどこまでみればいいのかについてお話したいと思います。
ぜひ1つの参考にしていただければ幸いです。
親の面倒をみるのは子供の義務?まずは自分の人生を第一に考えてOK
親が病気で倒れたり、さまざまな原因によって介護状態になってしまうことがあります。
親子関係が良好な場合は、きっと「自分が責任をもって親の面倒をみなければいけない」と考える人が多いと思います。
兄妹がいる場合は金銭的にも精神的にも助け合いながら介護に前向きになれるかもしれませんが、子供が自分1人の場合は負担が大きくなりそうで気持ちが滅入ってしまうこともあります。
しかし親の面倒をみるのは子供の義務だとは言っても、まずは自分の人生を第一に考えるのは決して悪いことではありません。
自分がしっかりと安定した生活を送っていなければ親の面倒をみるどころではありません。
夢や希望も諦める必要はないと思います。
するべきこと、したいことを全てきちんとした上で改めて親のことを考えると、冷静に状況を考えられるようになるはずです。
親の面倒をみるためには行政のサポートを最大限に活用!
親の面倒をみるためには、すべてを自分1人でしなければいけないと考えると上手くいきません。
たとえば親が介護が必要な状態である時などは、行政のサポートを最大限に活用することを考えるべきです。
親の身体状況などにもよりますが、介護認定を受けた場合はデイサービスや在宅リハビリサービスなどを受けられることもあります。
また自宅をバリアフリーに改修するための補助金が出たり、福祉用具のレンタルサービスなどを実施していたりするところも多いです。
親の面倒をみたいという子供や家族の気持ちを汲み取って行政のサービスは他にもたくさんあります。
受けられるものはすべて受けさせてもらうことで負担は少しずつ減らすことができますよ。
1人で親の面倒をみることに不安な時は第三者に相談を!
いろんな行政のサービスはありますが、そのすべてを自分で把握するのは難しいですよね。
親が介護状態になったり痴呆の症状が進んだりして、いよいよ面倒をみなければいけない状況になった時は、市町村の支援窓口で相談したりしてみることをおすすめします。
いきなり市町村の窓口に出かけるのがためらわれる時は、地区の民生委員に話をしてみるのも良いですね。
どこにどのような相談をすればいいか親身になって話を聞いてくれるはずです。
またご近所で実際に親の面倒をみている人がいるなら、体験談を聞かせてもらうのも良いですね。
リアルな経験談はとても役に立ちます。決して1人で悩んで抱え込んでしまわないようにしてくださいね。
親の面倒は自分ができる範囲にすると割り切る気持ちも重要!
また真面目な性格の人や、優しい性格の人は、親の面倒も完璧にみなければいけないと思い詰めてしまうことも多いですよね。
しかし親の介護や認知症の面倒をみる場合は、それがいつまで続くのか誰にも予想できません。10年、15年面倒を見続けなければいけないかもしれません。
ずっと張りつめた気持ちを抱えていると、途中で何もかもが嫌になってしまって責任を放棄したくなる時期がきっと訪れます。
そうならないためにも、親の面倒は自分ができる範囲にすると割り切る気持ちも重要だと思います。
ここまではきっちり面倒をみるけれど、ここから先は行政の手を借りるという線引きも必要だと思います。
たとえば在宅介護をする場合でも、重労働になるお風呂やお昼ご飯はデイサービスでお願いするのも1つの方法です。
仕事や子育てなど家庭の事情などを考慮して、親は施設に入ってもらうという選択肢もあります。
責任を丸投げするようで罪悪感が湧いてくる人もいるかもしれませんが、忙しい合間に定期的に面会に行ったり、電話で話したりするだけでも心の交流をすることは可能です。
自分の生活や仕事に余裕が出た時に一緒に暮らすことを改めて考えてみるのも良いのではないでしょうか。
親の面倒みることと自分の人生について まとめ
親の面倒をどこまでみるべきかという問題は、とても難しい問題です。
しかし介護などを理由にして子供や家族が自分の人生を犠牲にしてしまうのは、きっと親も望んでいないと思います。
いろんなサービスを上手く活用しながら負担を軽減する方法を考えてみてくださいね。