高齢者が自転車に乗っている姿はよく見かけますよね。
そのときの様子はどうでしょう。フラフラしていたりノロノロ運転で「危ないな」って思ったことはありませんか?
それが、もし自分の親ならどうでしょう。そんな危なかっしい運転を目の当たりにしてしまうと「やめさせたい!」って思ってしまいますよね。
でも、すんなり自転車に乗るのをやめる高齢者は少ないそうです。今回は、高齢者の自転車運転をやめさせる方法と説得してもやめない時の対策方法をご紹介します。
高齢者が自転車に乗るとなぜ危険なの?
高齢者の自転車運転はどうして危険なのでしょう。
大きな理由は、身体的な衰えが原因だといえるでしょう。
年齢を増すことで筋力はどうしても弱くなりバランス感覚や反射神経も鈍くなります。そして、それに加え視力は低下し、視野も狭くなってしまいます。
その結果、ノロノロ運転・フラフラ運転になってしまうのです。
自転車もある程度のスピードが出ないと倒れる危険性があるので、高齢者にとって自転車はとっても危険な乗り物になります。
それでも、若いときからずっと自転車を運転している人なら、まだそれほど危なっかしくはないのですが、気をつけたいのが最近になって自転車を乗り出した高齢者です。
近年では高齢者による自動車事故が急増していることもあり、運転免許の返納をする高齢者が増えてきています。
そして、自動車から自転車へと移動手段を変える人が多いようなのです。
「自転車は若い頃に乗っていたので大丈夫!」と思って乗り始めるのですが、若い頃と今とでは身体能力は違いますよね。
そのため、危険な自転車運転になってしまうのです。
高齢者に自転車運転をやめさせる方法
高齢者に自転車運転をやめさせるのに苦労している人は多いと思います。
実際に私も母親の自転車運転をやめさせるのに苦労した1人です。
私の母親は、健康状態も良く現在でも自動車は毎日運転しています。それに加え、近所に行く時は自転車を使用していました。
私も元気なんだから自転車のことは全く気にしてなかったのですが、母親が自転車を運転している姿を見て「え!危ない!」って思ったんです。
ノロノロ運転、しかも曲がるときはさらに遅くなりフラフラで視線もキョロキョロしていました。
「これは・・・やめさせなくては・・・」と思いました。
そこから自転車をやめさせるように母親への説得を始めました。
案の定「大丈夫!」の一点張りでした。
でも、やはり危ないので何回も何回も説得しました。
・身体のこと
・事故のこと
・ケガをしたら治りが遅いこと
など色んな説得をしましたが、本人は自動車も運転し、昔から自転車も乗っているので「大丈夫!」と言うばかりでした。
一種のプライドだと思います。私の母親のような高齢者は多いと思います。そんな場合の説得は難しいです。
自分が危険な目にあって始めて気づくタイプだと思います。
「でも、このまま放置していることはできないし・・・」と。
そこで!考えたのが「撮影」です。今はスマホで簡単に撮影できますよね。
母親が自転車を運転している姿をスマホで撮影し、それを母親に見せたんです。
母親は自分の姿を見てビックリしていました。
自分ではちゃんと運転しているつもりだったのに、実際は普通の運転ではなかったのですから。
危ないと実感したようでそれからは自転車に乗るのをやめ、近所へは車か歩きで行くようになりました。
説得してもやめてくれないならいちど「撮影」という方法を試してみてくださいね。
私の母のようにすんなりやめてくれる場合もあるので♪
説得しても自転車をやめない高齢者への対策法
なんど説得しても自転車をやめない高齢者もいると思います。でも、身内からすると本当に心配なんですよね。
そこで!対策法をいくつか紹介しますね。
自分にあった自転車を選んであげる
高齢者には「サドルの低い自転車」がおすすめです。サドルが低いと乗り降りがしやすく転倒の危険度も低くなります。
そして「電動アシスト自転車」もおすすめです。漕ぎ始めや坂道も楽になるので、ふらつきにくく転倒防止効果も高いと思います。
後ろカゴを取り付ける
自転車でよく使われるのが「買い物」ですよね。
重たい荷物も自転車なら大丈夫です。
でも、高齢者の場合は前カゴに荷物を載せてしまうとバランスが悪くなって運転しずらく転倒してしまう危険性があります。
なので、後ろに荷物が載せれるタイプの自転車を選ぶか、後付けでもいいので後ろカゴを取り付けてあげましょう。
高齢者の自転車運転はできるだけやめさせよう
高齢者の移動手段として自転車はある意味必要なのかもしれません。
歩くのにはちょっと遠い・・・、重たい買い物をしなくてはいけない・・・など。
でも、自転車の運転を見て「危ない!」と感じたら、それは「やめさせる」選択が必要なときだと思います。
高齢者はプライドも高く説得は難しいですが、ケガや事故を起こしてしまってからでは遅いです。
説得をしてどうしてもダメならケガや事故が起こらないようにサポートしてあげてくださいね。