認知症や老化で薬を飲んだことを忘れてしまい、ご家族に薬をくれるようにせがんだり、薬がないと不安で処方以上に飲みたがる高齢者も多くいらっしゃるようです。
ご家族からしてみたら、ちゃんと処方箋通りに薬を渡しているので、「もっと薬を!」と高齢者とトラブルになるケースもあり、介助者・ご家族の心身的な負担になっています。
薬を飲みたがる原因は、薬を飲まないことによる漠然とした不安感からくるもの。不安を解消する方法は、薬を実際に飲むことなんだそう。
そこで「偽薬」を使って、実際に薬を飲んだと安心してもらいご家族と介護者のトラブル回避をしているそうなんです。
今回は、介護のストレス緩和に役立つ「偽薬」の使い方と効果や通販購入先についてご紹介していきます。
介護用の『偽薬』とは?
偽薬は「外見・重さ・味覚」が実際の薬に似ていますが、効く成分は入っていない偽物の薬のことです。主な成分は【ブドウ糖・でんぷん】還元麦芽糖を利用していてお菓子の様にほのかな甘みがあるようです。
今回、10月28日 日本テレビ「スッキリ」で紹介された【プラセプラス】はコチラ↓
特徴 | 『プラセプラス』はほのかな甘みの白色タブレット。 プラセボとは「似せ薬(にせぐすり)」、「気休め薬」のことであり、本品はくすりのかたちに似せた食品です。 ※医薬品ではありません |
原材料 | 還元麦芽糖/結晶セルロース、ステアリン酸カルシウム、微粒二酸化ケイ素 |
栄養成分/1粒当たり | エネルギー…0.802kcal たんぱく質…0.000g 脂質…0.004g 炭水化物…0.192g 食塩相当量…0.000g |
価格 | 30粒入り1280円 |
高齢者に偽薬の使い方
食品なので、他の薬との飲み合わせを気にする必要がありません。
ただ、飲み込みに不安がある場合は、注意深く見守る必要があります。また、体質に合わないと思われる場合は利用を控えましょう。
- 認知症の家族が薬を飲んだことを忘れてしまい、何度も薬を飲みたがって困っている時
- いつも飲んでいる睡眠薬の量が増えたな~と心配している時
- 飲んだかどうか忘れたことに自信を無くしてしまっている時
今までは「もう飲んだでしょ」「これ以上飲んじゃだめだよ」という言葉で衝突していたのが、偽薬をだすことで衝突を避けられ両者とも気持ちが落ち着くという口コミもあります。
介護用偽薬の効果とは
偽薬を飲むことで、症状が改善することはありませんが、
- 偽薬を渡すことで本人が安心し、過剰摂取による副作用のリスクを軽減させられる
- 睡眠剤や抗不安薬の過剰摂取を抑えられる
- 「なぜお薬をくれないの?」と意地悪をされている思いこみがなくなる
- 薬の過剰摂取によるふらつきや転倒を防ぐことができる
- 要介護者と家族のストレスを和らげてくれる
要介護者と家族・介護士の無意味な衝突を防ぎ、ストレスを和らげる効果が期待できます。
偽薬の通販購入先を紹介
偽薬は食品に含まれ、処方なしに購入できます。病院で処方可能ですが、ネット通販が一番手軽に購入できます。
個包装タイプでより薬に似た外見をしています。
タブレットが200粒も入ったお得タイプ。個包装なし
どちらも中身は同じですが、高齢者がいつも飲んでいる薬と似た形状の方が、より安心して飲んでくれると思います。
介護用偽薬(プラセボ)まとめ
高齢者の飲みたがりの原因は、薬を飲まないことによる漠然とした不安感です。
薬を飲みたがっている本人に「もう飲んだよ」って言葉では不安感を解消するのは難しいです。薬を飲むという実際の行動でしか不安を小さくすることはできません。
でも、処方以上のお薬を渡すことはできない!そんな葛藤からストレスを感じお互いがギスギス・・・。
偽薬はそんなストレスを和らげてくれるお薬(食品)なのかもしれませんね♪