定年退職などが近づいてくると気になるのが老後の生活費。
夫婦二人でいったいいくら必要になるんだろう?」と不安を感じている人も多いのではないでしょうか。今は年金も満額もらえる保証はありません。
自己責任でしっかり必要な額を備えて不安を解消したいですね。
老後の生活費は夫婦二人で総額いくらくらい?
一般的には老後とは夫や妻が仕事を定年退職した後の生活のことを言いますね。
現在は60歳から65歳頃までに定年する人が多いと思います。
厚生労働省が2019年に発表した調査結果によると、現在の日本人の平均寿命は男性81歳、女性87歳となっています。
定年後の老後の生活はおよそ20年ほど続くことになりますね。
この夫婦二人の老後の生活費については総務省がおおよその計算結果を発表していますが、それによると一カ月あたりだいたいの概算で約26万円と言われています。
1年では312万円、これを20年間と計算すると、その合計金額は6240万円となります。
あらためて金額を確認してみると、老後はいかにお金がかかるかというのがよく分かりますね。
これはもちろん一般的な金額になりますので、必ずしも絶対に必要な額だとは言い切れません。
節約すればもっと減らすことは十分可能です。毎月必要になる夫婦の老後の生活費の内訳を確認していきましょう。
夫婦の老後の生活費の内訳①住居費・食費など
老後の生活費の出費でも特に大きな金額のものは、住居費や食費などですね。
最低限生活するのに絶対に必要になる金額です。
しかしこれらの費用は持ち家でローンを完済していたり、節約料理に励んだりすることで出費を減らすことも可能ですね。
夫婦の老後の生活費の内訳②医療費
若いうちは病気知らずの人でも、老後になると病院に通う頻度も増えますね。
医療費は保険を活用することで高額の出費に対応することができそうです。
契約内容を計画的に見直して必要十分な補償を確保しておきたいところです。
夫婦の老後の生活費の内訳③娯楽費
若い頃から一生懸命働いてきた夫婦なら老後は少しゆっくり娯楽も楽しみたいですよね。
贅沢をしなくても趣味を充実させたり、お友達とお出かけをしたりするのはやっぱりお金がかかります。
娯楽費については「生活費の中で余ったお金から捻出しよう」と考える夫婦も多いのですが、その考え方ではお金がもったいなくて生活を楽しむ余裕が無くなってしまいます。
可能であれば最初にあらかじめ必要な予算として考えておくことをおすすめします♪
夫婦の老後の生活費の内訳④交際費
老後の生活費では交際費も必要ですね。
交際費とは家族や親戚、友人や知人とお付き合いするための費用です。結婚式のご祝儀や孫の進学のお祝い、お葬式のお香典、町内会やご近所さんとの飲み会や食事会などの集まりなど、全て交際費となります。
人付き合いを大切にしてきた夫婦なら、自然とこの交際費は多くなります。お金がないからと様々な誘いを断らなくてはいけないのは切ないですね。
交際費も毎月の必要経費として考えておいた方が良いでしょう。
老後の生活費が足りない時の対策は?
前半でもご紹介しましたが、夫婦二人の老後の生活費は一カ月あたりおよそ26万円です
年金や退職金、預貯金などを計算してもどうしても足りないなと思う時は、何か対策が必要になりますね。
例えば持ち家を担保にしてお金を借りる、持ち家を売却して賃貸に引っ越しをする、定年後も仕事を続けて収入を得る、車や株などの資産を売却するなど方法は色々あります。
具体的な対策方法を知りたい時は、市町村の役所などで行っているファイナンシャルプランナーによる無料相談などを受けてみても良いかもしれません。
各家庭の家計状況を考慮してプロの目でしっかりお金の計算をしてもらえます。漠然と感じている老後の夫婦の生活資金における不安もきっと解消するはずです♪
夫婦の老後の生活費 まとめ
日本は平均寿命が長く長寿の国だと言われています。
お年寄りが元気なのはとても素晴らしいことですが、長くなる老後生活を豊かに過ごすためにはお金の管理と計画は非常に重要ですね。
長い間一生懸命働いてきたのに、お金の心配ばかりの老後を送るのは味気ないものです。我が子や孫に迷惑をかけるのも絶対に避けたいですよね。
いざその時になってから「夫婦で生活するお金が足りない。どうしよう…」と慌てることがないように、みなさんもしっかり必要額を備えて不安を解消してくださいね。